女性店長経験者に聞く!その先に広がるキャリア
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小川 バイヤー
商品部|2017年 新卒入社
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山室 SV
店舗運営部|2015年 新卒入社
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宇治野
人事部人事企画課|2012年 新卒入社
「店長の次って、何を目指せばいいんだろう?」
そんな疑問に、マネージャー・SV・バイヤーとして活躍する3名が本音で回答。店舗から始まったそれぞれのキャリアや、評価されるポイント、キャリアアップのコツ、そして仕事の「楽しさ」を語ります。
集まった3名が語る、それぞれのキャリア
まずは自己紹介をお願いします。
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小川
入社10年目で、今は商品部でバイヤーをしています。入社時は管理栄養士として入社しました。よろしくお願いします。
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山室
2015年入社の12年目で、今はスーパーバイザーをしています。私は小川さんとは違って総合職で入社しました。今は店舗を回って、部下と交流しながら店舗運営をしています。よろしくお願いします。
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宇治野
入社15年目で、人事部人事企画課で働いています。私も総合職で入社して、お店で11年働いたあとに人事企画課へ異動してきました。よろしくお願いします
宇治野さん、人事企画課ではどんなことをしているんですか?
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宇治野
基本的には、従業員に関わる働き方の部分を担当しています。
TGNには男性も女性もいて、若手もベテランもいて、本当にいろんなスタッフがいるんですけど、そういったみんなが働きやすくするにはどうしたらいいかな、というのを考える部署です。
3人とも全然仕事が違いますよね。
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山室
違うと思います。
一番店舗に近いのは山室さんで、バイヤーは小川さん。バイヤーは何を仕入れるかを決める仕事ですか?
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小川
そうですね。仕入れだったり、値段の条件交渉だったり、新商品をメーカーさんと相談してどんな商品を入れるか決めます。どうやったら売れるかを考える仕事ですね。
なるほど。3人の共通点を探すとしたら何ですかね。
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小川
元女性店長です。
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山室
みんな店長は経験してます。
そっか、元店長が共通点ですね。
店長経験者だからこそ分かること
店長はそれぞれ何年やっていたんですか?
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宇治野
私は6年やってました。
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山室
私も6年です。
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小川
私は3年半です。
店長時代の話をしましょうか。思い出はありますか。
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宇治野
あります。私、多分みんなの中で一番最初に店長になったんですけど、私が店長になった頃は女性店長が数名しかいませんでした。「次どう?」って言われたんですけど、あまり女性店長もいない中で、自分が店長になるイメージを持っていなくて。
でも「どう?」って言われて、じゃあやりますって言ったものの、やっぱり不安の方がすごく大きかったです。自分にできるのかどうか、女性で大丈夫なのか、そういう不安がありました。
当初は悩んだり大変な部分もあったんですけど、それよりも今まで働いてきた中で「お客様のためにこうしたい」とか「従業員が働きやすくするためにどうしたい」とか、そういう思いの方が大きかったんです。
やり始めるとすごく楽しくて、店長だったら自分の思いを活かして売り場を作ったり、接客をしたり、従業員に向き合えたりする。その幅がすごく広がったんです。自分が思うお店づくりができるっていうのが本当に楽しくて、「このままずっと店長をやり続けたい」って思うぐらいの6年間でした。
めっちゃ熱いですね。
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宇治野
店長の仕事は本当に楽しくて大好きでした。
小川さんはどうでしたか?
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小川
私が店長になった時は、ちょうど女性店長が増えていく波が来ている時で、前向きに考えられるタイミングではありました。でも私は管理栄養士で入ってきたので、そもそも「店長になるか、管理栄養士として極めるか」そこで悩みましたね。
でも、店長の下でセカンド社員として働いていくうちに「もう少しこうしたらいいのではないか」っていうのがどんどん浮かんでくるようになって、チャレンジ精神が湧いてきたんです。その時の店長とかSVにも「挑戦してみたらどう?」って言っていただいて、やってみました。
意外と店長をやってみると、管理栄養士としての接客とか売り場づくりとかできる時間が増えて、自分で時間をコントロールできるようになったんです。最初はどっちかを選ぶみたいに勝手に思っていたんですけど、店長になってみたら管理栄養士としての仕事も増えて、結果的になって良かったなと思っています。
山室さんはどうですか?
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山室
私が店長になった時にはすでに宇治野さんは店長をされていました。でも、自分の周りには女性で店長をしている方が本当にいなくて、周りには男性店長ばかりだったんです。ちょっと心細かったですね。
そんな時に宇治野さんとも知り合って「一緒に頑張ってる人たちがいるんだな」って思えたのがすごく心強かったです。その後、女性店長がどんどん増えていったんです。下の子たちとも関わる機会が増えて、店長になることを前向きに伝えられるようになりました。そう考えると、店長になったのはすごく良かったなと思います。
店長の仕事は、小さな経営そのもの
やっぱり、時期によっては「この商品を売りたい」みたいな目標もあるじゃないですか。店長として、実績を出さないといけない感覚はあるんですか?
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小川
ノルマっていうのはないですけど、目標みたいなものはありますね。
何をすれば数字が伸びるんですか?
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宇治野
「これを売らなきゃ」というより、そもそもいい商品なんですよ。新商品で「こんないい商品が出ました」という時に、少しでも多くの人に知ってもらいたいとか、使ってもらいたいっていう気持ちがあるんです。
だから売り場を広げたり「これ新商品です」「売れてます」っていうところをアピールしたい。そういう気持ちが行動に移るんだと思います。
声かけしていくのか、売り場を作っていくのか、お悩みを聞きながら提案するのか。そうやって考えて数字につながるとやっぱり嬉しいですし、「もっといろんなお店に広げていこう」と共有もできるので、そこが売ることの醍醐味なのかなと思います。
なるほど。そもそもいい商品なんですね。
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宇治野
大前提そうです。
だから売れないとおかしい、と。
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宇治野
そうです(笑)。
そもそも店長の仕事は何ですか?
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小川
店長時代、これからどうキャリアアップしていくかという話をSVとしていた時に、「店長は人・物・金の管理。その先のキャリアアップとしてバイヤーとかSVとか人事とかいろいろあるけど、店長は全部を体験できる仕事だよ」って言われたことがあって。それがすごく印象に残ってるんです。
確かにそうだなと思っていました。お客様に選んでもらうこともそうだし、従業員が働きやすい環境を作ることもそうだし、店舗の方向性を考えていくことも店長の仕事だと思っています。
小さいながらにも経営者みたいな仕事ですね。人・物・金、全部見ないといけないので。どれかだけじゃダメで、すごくトータルで問われる仕事。それを「楽しかった」って言えることはすごいですね。
店長の次のキャリアをどう選んだのか
今は皆さん、それぞれ役職が違いますよね。店長を経験したあと、どうやって次のキャリアに進んでいったのかも聞いてみたいです。まず、小川さんはどうでしたか?
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小川
私はとにかくキャリアアップしたくて、働くからには店長の次を常に考えていました。その中の一つがバイヤーでした。ずっとバイヤーだけを目指してきた、というわけではなかったです。
ただ、店舗で働いていた時から売り場づくりとかポップを作ったりとか、そういうのがすごく好きで。リアルにお客様が立ち止まってる姿とか、悩んでる姿とか、商品を選んでる姿とかを見て、「どうやったら売れるかな」とか「この商品売れそう」とか考えるのがすごく好きだったんです。
今思えば、バイヤーっていう仕事は向いていたのかなと思っています。
でも、いきなりバイヤーになりたいとは思ってなかったんですね。
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小川
いきなりは思ってなかったです。なれるとも思っていなかったので。なりたいなとはぼんやり思うけど、という感じでした。
山室さんはどうでしたか?
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山室
店長として働き始めて、規模の小さい店から始めさせてもらって、どんどん売上規模の大きい店に行かせてもらっていたんです。売上規模が高くなればなるだけ大変さも増えるんですけど、その先を見た時に「もっと大きい店に行くのか」「それとも人をマネジメントする側に行くのか」を考えました。そんな時にちょうど本部長から声をかけてもらったんです。
何回かお店に来ていただいて話をしてたんですけど、最初は「いやいや、そんな私なんて…」って思ってたんですよ。でも何回も話をしていくうちに、「チャンスは何回も来ないよ」って言われて。
「やりたいって思った時に、他に候補がいればそっちに声がかかる可能性もあるし、同じ回数だけチャンスはみんなにないから」と言われた時に、チャレンジもせず断るのはもったいないなと思ったんです。
店長になったのは何歳ぐらいの時だったんですか?
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山室
26歳です。
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小川
私は27歳の時です。
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宇治野
27歳か28歳の時です。
宇治野さん店長後のキャリアって想像していましたか?
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宇治野
バイヤーかっこいいなとは思ってましたけど、当時はやっぱり女性のSVとかバイヤーってそんなに多くなかったので想像していなかったです。
今もですけど、バイヤーの皆さんってやっぱりすごくかっこいいので、私もあんな感じでやってみたい、っていうのは漠然とありました。でも、行ったのは人事でした(笑)。
そうですよね(笑)。
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宇治野
本当に何の前触れもなく「人事に」っていう話があって。「なぜ私に話が来たんだろう」って本当にびっくりしました。
その時は店長としてこういう風にやりたいっていう目標もあったし、バイヤーになりたいな、みたいな思いもあったのでどうしようか悩みました。でも、誰かが推薦してくださったんだろうなと思ったんです。誰かが「私がいい」って言ってくれたんだったら、それにかけようと思って「やります」と言いました。
女性活躍推進プロジェクトの裏側
人事企画課では当時どんな仕事をしていたんですか?
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宇治野
その時にお話いただいたのは、女性活躍推進プロジェクトをしっかり動かしていきたい、ということでした。
当時は女性店長の数が少なかったり、管理職に女性が少なかったりして、「じゃあ、働きやすい環境を作りましょう」と会社として動いていた時期だったんです。そこで専属的にやってもらえないか、というお話でした。
そのプロジェクトって、実際どうなっていったんですか?
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宇治野
当初はやっぱり女性でも店長になりたくないとか、若手の社員でも「大変そう」「私には無理」とか、そういうマイナスな意見がすごく多かったんです。
でも、先ほど言ったように店長って実はすごく楽しいんですよ。女性ならではの目線も活かせるし、お店のお客様の大半は女性なので、女性だからこそいい部分もあるんです。
そういうことを総会や研修で伝えたり、優秀なんだけど不安があるスタッフのところに話を聞きに行ったりして、「それはこういう風にクリアできるよ」「ちょっとやってみたら? ダメだったら降りたらいいし」と伝えていきました。
そうしたら、皆さん店長にチャレンジしてくださって、「めっちゃ楽しいです!」って言ってくれるようになりました。今は女性店長が50人ぐらいいます。
えっ、そんなに増えたんですか。
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宇治野
はい。
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小川
私が店長になった頃って、ちょうど宇治野さんが人事企画課に行かれた時だったんです。店長になって困ったことない?ってヒアリングしてくださって、それを解決してくださったのを覚えています。
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宇治野
そうですね。女性店長の声を聞いたりしていました。
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山室
そのおかげで店長になることへの抵抗がちょっとなくなったというか、ハードルがだいぶ下がったなと思います。
確かに男性の管理職が「女性活躍しよう」って言うのと、実際に店長を経験した女性が言うのとでは全然違いますよね。
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宇治野
やっぱり悩みを聞いてみると「本当はこういう売り場を作りたいんだけど、店長にどう相談したらいいですか」とか、そういう話なんです。
その場でアドバイスもしますけど、そもそも店長になったら、ある程度は自分の意見を活かせますよ、って伝えると「あ、そっか」ってなります。そういう意味でも店長って本当に面白い仕事だなと思います。
バイヤーという仕事の面白さと責任
じゃあ、それぞれの仕事の醍醐味を聞いていきたいです。まずバイヤー、やっぱり人気ありそうな気がするんですよね。
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小川
多分、みんなが思うバイヤーって「花形」だと思うんです。
そうそう(笑)。実際はどうなんですか?
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小川
店長時代は基本的に1店舗のことを考えて仕事をしていました。でも今は健康食品やお菓子、加工食品、飲料、お酒などのカテゴリーを担当しています。自分が選んだ商品や企画したものが、1店舗ではなく約350店舗に反映されるんです。
だから、ひとつミスをすると影響も大きいです。一方で、いい商品を扱えたり、いい条件で販売できたりすると、その分返ってくる数字も大きい。そこはすごくやりがいがあります。ただ、常に責任感と緊張感はありますね。
「ミスったらやばい」って、どういうのがミスなんですか?
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小川
例えば原価とか売価の設定ですね。Excelで打っていくんですけど、そこをミスすると、全店がほぼ利益なしの状態で売ることになってしまうこともあり得ます。
それは大きいですね…。
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小川
ただ、私の上にシニアバイヤーという上司がいて、必ず確認体制があるので、大きなミスが起きないようにはなっています。
じゃあ「仕入れたものが売れなかった」「在庫を積みすぎた」とかはありますか?
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小川
あります。どうしても100発100中ではないので。でもそういう時は、メーカーさんと交渉して売価を調整したり、販促のポップをつけたりしてなんとか消化を促すようにしています。
逆に、バイヤーのイメージを超える面白さってありますか?
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小川
新商品の情報をいち早く知ることができるのは楽しいですね。例えば今、グミがすごく売れていて、「これ絶対売れるな」っていう商品があったり。そういうのを先に知ることができて、自分で決められるのはすごく楽しいです。
常にSNSを見たり、雑誌を見たり、「今お客様が何を買いたいのかな」「どんなものだったら手に取るかな」って考えています。いろんな小売業に行った時も、ただ買い物するんじゃなくて写真を撮るのが癖になっちゃって。「これはいい!」って思ったら、うちでも取り扱えますかって送ったりしています。
職業病ですね(笑)。
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小川
そうですね(笑)。でも楽しいです。
バイヤーは見る数字もすごく大きいですよね。
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小川
そうなんです。店長時代は1店舗ごとの数字しか見ないですけど、今は全店単位で見ますし、どこのエリアが売れているか、なぜそのエリアが売れているのかなど、そういう分析をするのもすごく楽しいです。
一商品で何百万、何千万っていう数字になるので、スケールが大きくて面白いです。
ただその分、現場からは遠くなりますよね。そこはどうですか?
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小川
そこはすごく感じてます。だから売れてる店とかエリアには電話して聞くようにしています。「なんで売れてる?」「どこから売れてる?」「誰が買ってる?」とヒアリングしたり、写真を撮ってもらったりします。
企画を一つ出すにしても実際に動くのは現場なので、自分が店長だった時にそれが実現可能なのかどうかを必ず考えてから企画を作るようにしています。店長時代の感覚は今でもすごく大切です。
どう売るかが分からないと、何を入れるかも決められないですもんね。
SVはお店を外から見られる人
次は山室さん。SVは店長の上にいる人、みたいなイメージで一番見えやすい仕事かもしれません。
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山室
そうですね。私は本部にはほとんど来ていなくて、毎日お店を回っています。お店の状況や人が足りてるかどうか、指示が下りてきているものがどのぐらい進んでいるのかなど、そういうのを確認しながら売上につながるように動く感じですね。
店舗をたくさん持っているSVだと、1店舗あたり回れる日数も限られるんですけど、私は今7店舗しか持っていないので結構な頻度で回ってるんです。お店同士の距離も近いので、「あ、おはようございます」みたいな感じで、多分距離感はすごく近いSVだと思います。
すごく悪く言うと、うるさい人でもあるじゃないですか(笑)。でもSVって一番お客様目線で気づける人なんじゃないかと思うんですが、どうですか?
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山室
そうだと思います。お店で働いてる人間は毎日同じところを見てるので、違いに気づかないというか、それが当たり前になってるんですよね。
お店に行った時、一番見てるポイントは何ですか?
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山室
お客様を迎え入れられる状態になっているかどうかは、常に意識してほしいと伝えています。朝一で売り場に来た時に、昨日の忙しさがそのまま残っているような売り場よりも、前出しだけでもきちんと整っている方が、お客様も気持ちよく買い物ができます。だからこそ、売り場を整えることは大切にしてほしいですね。
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宇治野
SVって、店長も社員もパートさんもアルバイトさんも、いろんな年齢の人と関わるじゃないですか。どういうことを心がけてるのかな、ってすごく気になります。
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山室
パートさんは結構、娘ぐらいに思ってくれる人たちの方が多いので、むしろ私が行くと「SV大丈夫? 疲れてない?」って声をかけてくれるんです。だから距離は詰めやすいですね。
お願いする時も「すみません」っていう感じでお願いすることが多いです。本当にお客様からご意見をいただいた時みたいに、はっきり言わないといけない場面は別ですけど、そうじゃない時は、しっかりコミュニケーションを取るようにしています。
アルバイトさんにも、まずは「お疲れ様です」から声をかけて、ちょっとずつでも関わるようにしています。若い子たちには比較的声をかけやすいんですけど、先輩方に対しては店長にも頼りながらコミュニケーションを取るようにしています。経験があるからこそ分かることもあるので、そこはちゃんと話をしながら進めるようにしています。
「こういう店長になってほしい」っていうSV目線はありますか。
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山室
まずは、自分が率先して動く店長ですね。店長だから指示をする立場ではあるんですけど、それだけじゃなくて自分が動いて背中を見せることが大事だと思っています。
店長が頑張ってる姿を見れば、下の子たちとかパートさんたちも「力になろう」と思ってくれると思うので。まずは自ら動ける人になってほしいなと思っています。
現場を知っている人事だから作れたもの
では最後に宇治野さん。人事企画課のお仕事について、もう少し詳しく聞かせてください。
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宇治野
主に従業員が働きやすい状態をどう作るかですね。
最近だと「ウェルビーイング」という言葉もあると思うんですけど、体も心も健康で、社会的にも仕事でもやりがいを持って生きて働ける状態。
そのためにはどういう制度が必要で、どういう規則が必要で、どこを改善したらもっと働きやすくなるのか、みたいなところを考えて、制度として導入したりするのが主な仕事です。
でも「働きやすい」って言われても、何を基準に何をしたらいいのか難しくないですか?
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宇治野
基本的には従業員の声を聞くことをメインでやるようにしています。
あと、11年の店長経験の中で「もっとこうだったらいいのにな」って思っていたことが結構あったんです。それを少しずつ形にできないかなと思っています。
ただ、従業員だけが良くてもダメで、会社にとってもある程度メリットがあるような施策じゃないといけない。しかも、一部の人だけが良いんじゃなくて、みんなにとって良いものにしたい。そのバランスを考えるのは難しいですけどね。
これまでどんなことを実現してきたんですか?
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宇治野
女性活躍推進プロジェクトの中でいろいろやってきたんですけど、例えばライフイベントガイドブックを作成しました。
女性って、結婚とか妊娠・出産・子育てとか介護とか病気とか、いろんなライフイベントがあるじゃないですか。困った時になって初めて人事に電話をかける、みたいなのが今まで多かったんです。でも、自分で分かるようにまとまった本があったり、育休を取った人の体験談とかアドバイスがあると安心するんじゃないかなと思ったんです。
私自身、お店にいる時はあまりそういう知識がなくて「病気したら会社辞めないといけない」と思ってたんですよ。でも人事に来たらそうじゃないって分かって、いろんな働き方や制度を初めて知ったんです。
それに、人事としてお店から質問を受けても「私もそれ分からなかったわ」ということがすごく多くて。だったら、本にまとまっていた方がいいんじゃないかと思って作ったのがライフイベントガイドブックです。
それ、見たいです。
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宇治野
90ページあります(笑)。
例えば、結婚して名字が変わった時にどうするかとか、妊娠が分かった時はいつ報告したらいいのかとか、男性の育休にはどんな制度があるのかとか、先輩社員はどう過ごしたかとか、そういうのを全部入れています。
すごいですね。
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宇治野
あとは、子育て広場っていうのもやっています。育休中のスタッフって1年とか2年とか休まれるんですけど、その間に会社のことが全然分からなくなって、復帰が怖くなるとか不安になるっていう声があったんです。
なので半年に1回ぐらいオンラインで対象者の方に集まってもらって、「会社は今こんな感じですよ」とか、「今のおすすめベビー商品はこれです」とか、「先輩はこんな感じで復帰してますよ」とか、そういうことをお伝えする場を作っています。少しでもスムーズに復帰できるようにする取り組みですね。
それ以外にも、社員の「やりたい」「なりたい」「頑張ったこと」がちゃんと会社に伝わるように、半年に1回の評価面談でそういうことを書いて本部長まで上がる制度も作りました。
地道ではあるんですけど、一つひとつの声を拾いながら、みんなが働きやすい環境を作っていく仕事をしています。
面白いですね。そんな人、なかなかいないですよ。
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宇治野
お店がすごく好きだからこそ、お店のために何かやりたいっていう気持ちが強いんだと思います。
お店でやりたかったことをある意味置いて人事企画課に来たので「こっちに来てよかった」と自分で納得するためにも、人の話を聞いたり、少しでも改善してあげたいと思ったり、そういう気持ちでやっています。
TGNのスタッフって、TGNのことがすごく好きなんですよ。でも、ライフイベントとかいろんな事情で続けられなくなる人もいる。もしそれが情報を知っていたら辞めなくてよかったということなら、すごくもったいないと思うんです。
だから少しでも働きやすくして、みんなに「TGNが好きだからずっと働きたい」と思ってもらえるようにしたい、という思いでやっています。
だからみんな幸せそうなんですね。本当にそう思います。いろんな人に会ってきましたけど、その裏にはこういう仕組みを考えている方がいらっしゃったんだなと、今日すごく分かりました。
対談を終えて
TGNでの女性のキャリアパスについていろいろ聞いてきましたけど、それぞれ役割が全然違いましたね。話してみてどうでしたか?
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山室
それぞれに活躍する場があって、やりたかったことだったり、いろんな思いがこもっていて、自分ももっと頑張ろうって思いました。
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小川
今日集まってる3人以外にも、TGNには女性でチーフとか活躍されてる方がまだまだいらっしゃるので、そういう方たちと話せるとモチベーションも上がるし、バイヤーになれてよかったなと思います。
私が先輩たちを見て「頑張ろう」って思えたように、今度は下の子たちが私を見て「バイヤーになりたい」とか「キャリアアップしたい」と思ってもらえるといいなと思っています。 -
宇治野
本当にそうですね。まだまだ女性の管理職は少なかったり、バイヤーのような仕事をしている方も少なかったりはするんですけど、皆さんそれぞれ女性ならではの経験を仕事にすごく活かしていると思っています。
後輩たちにもそういう形でチャレンジしてもらえるようにしていきたいですし、私自身も「実はそんなこともやってるんだ」「そんなことまで考えてるんだ」って今日すごく刺激を受けました。
